帰り道、小さな公園を見つけた。昔のあの場所にそっくりだった。
あの少年は元気だろうか?今何処にいるのだろうか?
自分のことを覚えてくれているのだろうか?そしてあの約束も………
転入してから約2ヵ月が経った。もう桜はとっくに散り、季節は梅雨に入ろうとしている。
(ジメジメ気持ち悪い………)
生徒会は今の時期そこまで忙しくない。忙しくなるのは夏休み前から秋の文化祭に向けての準備だろう。
今はテスト前、ということくらいだろうか。もう再来週に迫ってきている。
「ここテストにだすからな〜!」
教師がそう言うと時間通りでチャイムが鳴った。午前の授業はこれで終わり。
テストにでる予定のポイントをノートに写し、弁当を鞄から出したのだった。
「もうテストの時期なんだね〜……」
そう話しながら弁当の具を口へと運ぶ。
「数学難しいわよね。」
「あと化学も〜……」
「僕は世界史ですね。」
「「あ〜わかる、それ。」」
そう言いながらとリナリーは頷いた。
テストまで2週間をきった。もうそろそろテスト勉強をしなければならない。
「あ、そうだ!皆で勉強会しようよ!」
「は、ふぉふぇふぁふへひへひゅ。」
「アレン、飲み込んでから話してくれ。」
ラビにそう言われ、アレンは口にあった物を飲み込んだ。
「賛成です!」
「そうね、皆でやればわからないところ教えあえるし。いいんじゃない?」
アレンとリナリーは賛成のようだ。
「ラビと神田は?」
「俺も賛成。」
「俺は1人の方が捗る。パス。」
「うわ、神田ってば空気読めないですね。そういうのKYって言うんですよ。」
「煩せェよもやし。」
「もやしじゃないです。アレンですよKY神田。」
そしてそのまま口喧嘩へと発展。それを慣れた目で見ながらラビが口を開いた。
「今日やるんさ?」
「今日?私は平気だよ。リナリーは?」
「私は今日用事が入ってるわ。」
「アレンは〜?」
「なんですか!?バ神田のくせに!って僕も今日は用事あるんです〜!」
「ラビは?」
「俺は暇さね。」
「じゃあ今日は私とラビだけか……勉強会やる?」
「まぁ早めにやっておいても悪くはないから放課後生徒会室でやるか!」
「うん!」
こうして放課後にラビと勉強会をすることになったのだった。
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なんか短くてすみませっ・・・orz
080309 Maya