テストまであと2週間。
今日の放課後は、ラビと2人でテスト勉強をすることになった。
ガラッ……
生徒会室のドアを開ける。すると、中には誰もいない。
(ラビまだ来てないんだ)
ラビと同じクラスのだが、お互いに教師から頼まれ事をされていたため、仕事が済んだら行く、ということになっていた。
が頼まれたのは明日配る手紙の印刷。ラビがなにを頼まれたかはわからない。
とりあえず勉強しよう、そう思いは席へ着いた。
パタパタパタ……
誰かの廊下を走る音。それは生徒会室へと近づいていく。
太陽が沈みかけている時間。もう帰ってしまったかもしれない。そう思い急ぐ。
生徒会室まであと少し、というとこで生徒会から漏れる光を見た。
(がまだいるっ?)
そう思いながら生徒会室のドアを開けた。
ガラッ……
すると、そこには机に身を預けて寝ているがいた。
生徒会室に入り、を起こした方がいいのか、起こさない方がいいのか。
ラビがそう迷っていると・・・
「ん……」
がそう言い、目を開けた。
「あ、れ?」
は体を起こす。するとオレンジ色の髪の毛が目に入った。
「おっ、起きたさ?」
「うん・・・・・ってラビ!?いつ来たの!?」
は驚いたようにそう言った。
「来たのはホントさっき。待たせちゃってごめんな。」
「それは大丈夫だよ?あたしも寝ちゃったみたいだし。でも勉強しなきゃ……」
「俺も勉強しなきゃな。ってことでやるか!」
そう言いながら勉強道具を机に広げ出すラビ。
それを見て、も勉強道具を広げ出した。
が、その瞬間……
ガラッ……
「2人とも!もう下校時刻よ!あとで鍵閉めるからそれまでに帰っておいてね!」
そう言い残し、今日の鍵当番である教師は他の教室の方へ歩いていった。
「…えっ?もうそんな時間?」
時計を見ると確かに下校時刻を過ぎていた。
「あ〜……ラビに数学教えてほしかったなぁ……」
がそう、ポツリと言った。
「えっ?俺?」
「うん。ラビ絶対に教えるの上手だもん。」
「そうでもないけど……」
「そんなことないって!ラビ、あたしの家で勉強やろっ?」
はラビに数学をめちゃくちゃ教えてほしいらしい。
「の家で?行っても平気なんさ?」
「うん!お母さんもたぶん友達連れて行ったら喜ぶし!勉強教えて?」
「わかったさ〜。」
こうして、の家で勉強をすることになったのだった。
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Maya