キーンコーンカーンコーン………
学校のチャイムが鳴る。今日の授業が全て終わった証しでもある。
授業が全て終わってもこれから生徒会。まだ集合時間ではないが。
リナリーは一旦部活に顔を出してから行くと言っていたので1人で生徒会室に行こうとしたとき。
まだ教室にいた担任には呼ばれた。
「さん!ちょっとコレ運ぶの手伝ってくれない?」
そう言う担任の前にある机の上には大量のノート。そういえば課題提出したっけ、などと思いながら担任の手伝いをした。
職員室にノートを運ぶ間は担任と話。
「どう?学校には慣れた?」
「あ、はい。まだ校舎でわからない場所はありますけど………みんな優しいし。学校、楽しいです。」
「そう。ならよかったわ。」
そう言う担任の表情は笑顔。安心したのだろう。
「心配してくれてありがとうございます。卒業まで頑張ります!」
そう言うはとても笑顔だった。
「ごめん!遅くなった!」
担任の手伝いをして集合時間よりも遅くなってしまったはそう言いながら生徒会室に入った。
だが、部屋にいたのはラビだけ。
「あれ、。どうしたんさ?」
「どうしたって………集まりあるんじゃないの?」
「集まり?ぁあ………中止になったんさ。知らなかった?」
「知るもなにも………聞いてない〜!」
はそう言いながらもバックを置き、自分の席……ラビの隣に座った。
「リナリーに頼んでおいたんだけど聞かなかったんさね。
俺とかユウとかのメアド知らないからさ。って事で交換しようさ!」
ラビはいきなりそう言うと携帯を取り出し、の方を向いた。
「うん。そういえば私も皆のメアドとか知らなかった。ってかラビの携帯の色、赤なんだね。」
も携帯を取り出し、アドレスを交換する。
「よしっ。登録完了!って………、メアド短くね?」
「え?何か変?」
「promise……約束?」
「うん、約束。思い出忘れないように。約束を果たせるように、ね。それじゃっ!また明日ね〜ラビ!」
そう言うとバックを肩に掛け、は生徒会室を出ていった。
「………約束、か。あの子はまだ覚えてくれてるんかな。」
そう言いながら机にうなだれたラビなのだった。
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何かが動き出しそうな予感。
071127 Maya