あの子は覚えてくれてるのかな………
リナリーに過去を話してから三日。は特に何も変わらない生活を送っていた。が…………
キーンコーンカーンコーン……………
このチャイムがいつもと違う日の始まり。そんなチャイムの鳴る音が学校全体に響いていた。
*
「………ふぇ?」
いかにも今まで寝てました、という声を発したのは。
「あ………れ?今って何時?」
そう言いながらバックの上に放置されている携帯を見る。
携帯のディスプレイに映されている数字は9:50。
9:50………
確か一限目が始まるのは………8:50のはず。
寝呆けた頭では考える。
「あれ………もしかして授業始まっちゃってる………?」
その通り。もう授業は2限目が始まっているのだ。
そもそもどうしてが授業に出ていないのか。
それは今日の朝まで遡る。
は朝早くにスッキリ目が覚め、何もやることがなかった。
暇だから………という理由でいつもより早く学校に来たのだった。
学校に着くとそのまま教室へ向かったが、誰もいなくてやはり暇になった。
そこではまだ行ったことのない、そして一度は行ってみたい憧れの場所へとバックを持ち向かったのだった。
の一度は行ってみたい憧れの場所。それは屋上。
一度でいいから屋上に行き、練習をしている部活を見下ろしてから、大の字になって寝てみたかったのだ。
屋上に着くとは朝練をしている部活を見下ろす。
それから数分後、は屋上に寝転がった。
朝の太陽の光と横から吹く風が気持ち良くて………そのままは目蓋を閉じたのだった。
そしてチャイムの音を聞き目をあける。携帯のディスプレイをみると時間が過ぎていた、というわけだ。
「あ〜………授業さぼっちゃった………」
今から教室へ行っても目覚めたばかりの脳はきっと動いてくれないだろう。
2限目が終わる直前までここにいよう。
はそう決めた。
「………でも暇だな。あ………そういえば………」
は何かを思い出し、携帯を手に取る。
そういえばメールと電話が来ていたような………
そう思いながら携帯を見るとメール受信と着信のマークが………
は受信ボックスを開ける。するとありえないほどのメールが来ていた。
そして着信。こちらもありえないほどの着信数。リナリーとアレンから掛かってきている。
これはヤバイ………そう思ったとき。
開くはずのない屋上のドアが開いた。
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屋上に来たのは誰っ!?
ラビと神田はさんの連絡先知りません\(^o^)/
(アレンはちゃっかり聞いていたというw)
070901 Maya