「また会おうね?あたしアメリカから絶対に帰ってくる!」
「俺も
が帰ってくるときにここに帰ってくるからな!」
「「約束!」」
「っ。」
を呼ぶ誰かの声。その声はを呼ぶと同時に肩をたたいた。
「リナリー?」
「正解。」
朝の通学路。達が通う私立高校は駅から歩いて10分くらいの場所にある。駅から近いということでみんな徒歩で通っているのだ。
「おはよう、リナリー。」
「おはよう♪何か考え事してたみたいだけど大丈夫?」
「うん。昔の夢を見ただけだから。」
「そう?ならいいけど・・・っていうか!今日からいろいろ楽しみね!」
リナリーは何故かとても笑顔だ。はそんなリナリーを見てキョトンとしている。
「、今日は頑張ってね。」
「えっ?何を?」
「学校に着いたらわかるわよ。今日はきっとは質問攻め。
そんでもってあちこちから視線の嵐よ。(特に男ね)」
「それは嫌かも・・・友達はたくさん欲しいけど・・・」
「ならたくさん友達できるわ。なんたってもう4人、友達ができたんだから!」
「うん!」
そんな会話をしながら二人は登校していた。
*
「おはよう!さん!」
「あ、おはよう!」
学校の校門に入った途端、たくさんの生徒に声を掛けられる。
「・・・ねぇリナリー。あんな子、クラスにいたっけ?」
「あの子は隣のクラスね。もうの顔、学年もしくは学校中に知れ渡ってるわね。」
リナリーはそう言った。
「あっ!おい、あの子だろ?例の転校生!」
そんな声が聞こえてはいるが、所々周りの話し声で消される。
「なんでみんな知ってるのかなぁ?始業式出てないのに・・・」
はそう、不思議そうに言っていた。
*
ガラッ
「あっ!とリナリー!おはようございます!」
「おはようさぁ♪」
「チッ。」
「あ、みんな。おはよう。」
とリナリーが教室に入ると、すでにアレン、ラビ、神田がいた。
「三人共来るの早いんだね〜。」
「生徒会なんでね。」
「へぇ生徒会なんだぁ・・・・・・って!?生徒会!?あの生徒会!?」
は鞄を机に置きながらそう言った。というより叫んだ。
「そう。その生徒会さぁ。」
「すごいね!会長は誰なの?」
は興味津々で目を輝かせながら聞いてくる。
「会長はこの「そこにいる変なオレンジ頭ですよ。」
その変なオレンジ頭はアレンに言葉を遮られ固まっている。
「・・・ってことはラビ?」
「そうよ。ちなみに神田が副会長でアレン君が書記。私が会計よ。」
「リナリーも生徒会だったんだ!?すごいや・・・」
「そうでもないわ。あっ!ラビ、そういえば女子の副会長が決まらないって困ってなかった?」
リナリーが何か閃いたらしく、キラキラと目を輝かせながらラビに言った。
「そうなんさ〜・・・誰も立候補してくれないんさね。」
「じゃあに立候補してもらったら?」
さっきのキラキラがさらに増しているリナリー。
「お!それはいい考えさ!」
「えっ?私?・・・私がやるの?」
「ねっ?いいでしょ?」
リナリーはの手を握りながらそう言った。
「・・・うん、いいよ。」
はすぐに答えを出した。
「やった♪これでといつでも一緒だわ!じゃあ早速、先生に言わなきゃ!行くわよ!」
そう言っての腕を掴み、リナリーと
は教室から出ていった。
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新しい生徒会ができあがるかな?
2007.8.26 Maya